IT ガバナンスの活動において、取締役会等のリーダーシップに関するリスクの記述として、最も適切なものはどれか。
この設問が問うていること
ITガバナンスにおける取締役会等のリーダーシップに関するリスクについて問う設問です。
総合解説
この設問は、ITガバナンスにおいて取締役会などの経営層が果たすべきリーダーシップの役割と、それが適切に機能しない場合に生じるリスクについて問うています。 正解:ウ(c) 取締役会が規範を策定しても、自らがそれを率先して遵守しなければ、組織全体にその規範や倫理的な行動が浸透することはありません。これは「トップの姿勢(Tone at the Top)」とも呼ばれ、経営層が模範を示すことの重要性を示すリスクです。ITガバナンスにおいても、情報セキュリティポリシーやコンプライアンスなど、ITに関する規範を経営層が率先して守ることで、初めて組織全体に徹底されます。 不正解の選択肢: ・ ア(a):IT戦略の責任分担は重要ですが、これはリーダーシップの質というよりは、組織内の責任体制に関するリスクです。 ・ イ(b):取締役会がパフォーマンス設定に関与することは、通常、組織の目標達成に向けた高い期待値を設定し、戦略的な方向性を示すポジティブな行為です。現状維持につながるというのは不適切な記述です。 ・ エ(d):取締役会がITガバナンス方針を明示することは、情報システム部門だけでなく、組織全体がITを適切に活用するための指針を示すものであり、特定の部門に活動が偏重するリスクとは言えません。むしろ、全体最適化を促すものです。 ITガバナンスでは、経営層がIT戦略の策定、実行、監視に積極的に関与し、組織全体のIT利用を統制することが求められます。その中でも、リーダーシップによる模範的な行動は、組織全体の倫理観や規範遵守意識を高める上で極めて重要です。
こんな聞き方もできます(タップで質問)